・・・・・・・・・・日蓮聖人語録・・・・・・・・・・


七月      解説 布施義高 学林教授・青山持法寺裡

 「本門寿量品の肝心南無妙法蓮華経」−私たちは、神秘的な教えを目の当りにしています。
 私達は、不孝の失によって迷いの世界で生き死にの流転を繰り返しております。(輪廻転生)が、全ての生命(一切衆生)は皆、本来、本仏釈尊の大慈悲の懐の中にあり、等しく、本仏釈尊の愛子=仏子としての本質「仏性」を具えております。
 
「末代の凡夫、出生して法華経を信ずるは人界に仏界を具足する故なり」−大聖人
 南無妙法蓮華経は、末法という時代に生きる我々を、本来あるべき姿に恢復せしむる不可思議の妙薬であります。
 純粋な心でお題目を頂戴する「信力」と、それを持ち続ける「念力」。この二つを満たした、南無妙法蓮華経の「受持」が「法華経の信心」(末法の観心)であり、その当処に、私達は、お題目に内含された本仏釈尊の大慈悲の光明を浴び、本仏釈尊のみ心を信得し、仏性が顕現した仏子として蘇生させていただくのであります。
 もろく弱い私たち人間にとって、無垢の信仰を貫き通すことは、決して容易いことではありません。けれども、私たちは、大聖人が「されば成仏とは持つにあり」と教え諭されていることに順じ、強盛の信心を貫徹するよう精進していかなければなりません。
 
「我並びに我弟子、諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界に至るべし」−大聖人