日付 H11_05_12 教区 関東教区 通信員 土屋善頌 牧野秀成
トピックス 伊豆・蓮着寺法難会
宗祖のご苦難を偲んで
場所 別院・蓮着寺
 五月十二日(水)、午後一時から恒例の「伊豆法難会」が静岡県伊東市の霊跡別院蓮着寺(椿澤日壽山主)において厳修された。

  弘長元年(一二六一)五月十二日、日蓮大聖人は執権北条長時に捕らえられ、伊豆の伊東へ流罪となった。大聖人は、やがて満潮になれば海に没するであろう岩(俎岩)の上に置き去りにされた。岩頭に立って大聖人が静かに読経されていたとき、通りかかった漁師弥三郎の船にたすけられたと伝えられている。

  本年の法要もご山主の導師のもと、教区寺院等多数出仕の中盛大に行なわれた。蓮着寺では先頃本堂裏戸へ至る回廊が増築され、出仕寺院は木の香漂う真新しい回廊を通って入堂した。素晴らしい晴天の中、本堂は各地からの団参もあり、多くの檀信徒で埋めつくされた。法要に参加したひとりひとりが、宗祖大聖人のご苦難を偲んだ。

  合わせて地元富戸漁協のメンバーも参列し、ご宝前にはこの日の朝取れたばかりの新鮮で見事な魚介類も奉納され、海上安全・大漁も祈願された。

  引き続き奥之院にて法楽一座が営まれた。参詣者は、平成十年十月に国の天然記念物に指定された樹齢推定一千年という日本一のヤマモモの巨木に驚かされ、参道に点在する、建立者自らが詠んだ俳句が刻まれた、また新しく建てられたばかり句碑をながめながら、掃除の行き届いた参道を奥之院まで進んだ。

  広大な敷地と豊かな自然に恵まれた蓮着寺ではあるが、掃除だけでも一苦労である。しかし参道は常に掃除が行き届いていて、参詣者は気持ちよくお参りができる。その陰には、毎早朝二時間程の掃除を自らつとめられるご山主のご苦労がある事を、忘れてはならない。