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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お墓参りは月に何回お参りして、どういった物をお供えするとよいのですか?

亀山本久寺住職 宗務主事 松吉慶憲


 できれば、お墓参りは毎日するのが望ましいのですが、地理的時間的にもなかなかそうは行かないでしょう。

 家がお墓から遠くにあったり、仕事や学校など、日常のさまざまなことで、墓参りの時間が取れない方も多いはずです。

 その場合は、身近に亡くなった方のご命日(月命日)やお彼岸やお盆の時期に行かれるのがよろしいでしょう。お宅で亡くなった方が何人もいらっしゃる場合は、ご父母のご命日やごく最近亡くなられた方のご命日にお参りされてはいかがでしょう。

 なお、お墓にお供えするものですが、一般に供物といいまして、仏・法・僧の三宝に対して供養をする物のことをいいます。

 昔から、香・華・燭といいまして、お線香・お花・蝋燭(ろうそく)をあげるものです。蝋燭につきましては、地方の風習によって、あげる所もあげない所もあります。

 お花についてですが、本来、仏教にてお供えするのは、樒(しきみ)(別名・仏前草)という植物ですが、最近では色花を上げられる方も多いです。

 お供え物については、『法華宗布教研究所報』に「品物としては、お花、お水、ローソク、おはぎ、おけそく(華飾)、米、塔婆等が挙げられる。また墓域をきれいにする必要がある」

 また、「果物、菓子、酒、煙草などの類については、一般的に、個人が且て、好みとしたものを供え、その人の生前を偲ぶ」のがよいと教示されています。

 ただ、最近では、カラスや猫などがお墓を荒らしたりして、お墓が汚れるなどの問題も心配されますので、お供えした後は、お供物をお下げして、お下がりを戴くのがよろしいでしょう。沖縄や韓国ではそのようにしてお下がりを親族一同で食べるのが風習となっているようです。

 地方の風習では、特定の果物などをお供えする所もあるようですので、詳しくは菩提寺さまに伺ってその地方の風習に従うのがよいでしょう。

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