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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

法華経の功徳は ほむれば弥功徳まさる

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

法華経の功徳は ほむれば弥功徳まさる

 建治二年三月、身延にご隠居された大聖人だいしょうにんが鎌倉にいる篤信とくしんな妙密上人夫妻へ宛あてたお手紙の中からの一文です。 

 法華経は「ありがたいお経だ」「尊いお経だ」とめるほどにその功徳がまさってきます、と書いてあります。どんな意味が込められたお言葉でしょうか。

 お手紙の前後をよく読んでみますと、お題目を唱えつづけることは、精錬された金が輝きを増し、研とぎ澄すまされた刀剣が切れ味を増すように、私たちの心を練り、研ぎ澄まし 功徳を積んでくださいます、と書いてあります。

  大聖人のおおせのように「経王(お経の王さま)」といわれる法華経でさえ「誉められれば」喜んで功徳を積み上げます。人間ならば尚更ではないでしょうか。

 私の年齢や立場で、人さまを誉めることなどおこがましいのですが、 誰でも必ず持っているその人の良いところ(その人が持つ仏の性質、仏性ぶっしょうまたは仏種ぶっしゅといいます)を見つけ、感謝できるようになりたいと思っています。 

 そう思って、良いところを見つけようとして過ごすこと、そこにはお経に接する心と同じく、信じよう、感謝しようという心がなければならないと感じています。

 何事にもそのような心境で向かいたいと思って日々を過ごしています。

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