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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

鳴呼受け難き人界の生を受け 値い難き如来の聖業に値い奉れり

出展:聖愚間答鈔
解説:法華宗学林講師 佐古弘文

 この御文は大聖人様のお書きになられた「聖愚問答抄」の一節であります。「聖愚」とは道を極めた人と一般の人ということで、その問答を記した書物であり ます。大聖人様の書物は問答の形で書かれているものが多いのですが、これは人々に解り易く説明するためにお答えになっているのです。
 この書物では、儒道に心を寄せていた人が殺伐とした世の中に疑問を抱き、真の仏の教えを求めて諸宗を訪れるがどうしても納得する答が返ってこない、最後 に法華経を修行している聖者に会って限りのない法華経の功徳を聞き、やっと心の安らぎを得ることができたことを説いておられます。
 人間として生まれてきた喜び、人間として生まれて出合うことができた仏の教えについて大聖人様は、人間生まれてきたからには何をなすべきか、如何に生き るべきかを法華経に求められました。それがこのおことばに表われています。法華経には本来の人間の姿、あり方、が説かれています。しかし「煩悩」という毒 薬に悶え苦しんでいてそれがわからずにいるのです。私たちは大聖人の下さった御題目という良薬を一刻も早く飲んで「煩悩」の目をさまし、本来の人間にたち かえらなければなりません。

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