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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

法華経は日月と蓮華となり 故に妙法蓮華経と名く

出展:『定遺』四八四頁(五六四字)
解説:布施義高

法華経は日月と蓮華となり 故に妙法蓮華経と名く

 法華宗の根本聖典である「法華経(ほけきょう)」は、正式名称を「妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)」と申します。
その中心をなす本門の如来寿量品では、インドに応現された歴史上の釈尊みずからが過去・現在・未来の三世(さんぜ)に永遠の本仏(ほんぶつ)であるという本地(ほんじ)が顕されます。そして、この現実の娑婆世界の真実の姿が本仏の在(ましま)す本国土(ほんこくど)(霊山浄土(りょうぜんじょうど))であり、この本仏が、全ての生命存在を悟りの光で照らし(真の一念三千(いちねんさんぜん))、迷いの世界に流転した現実の我々を常に救いにいざなわんと大慈悲(親心(おやごころ))を発される主・師・親であるという、仏教の一大事が闡明(せんめい)されるのです。
このように釈尊の出世の本懐を説いた法華経は、現実の迷いの世界を鮮明に照らし出す日月に譬えられ、また、そこで仏法の真髄が顕される妙なる様相(開顕(かいけん))は宛(あたか)も汚泥に鮮やかな花を咲かせる蓮華の花、特に本門寿量品で顕される本仏釈尊の真実の仏法(妙法)は正しく蓮華そのもの、また、本仏の親心の光明(ひかり)に照らされる我々の当体は蓮華そのものであると教えられます。
末法に生きる私達は、本仏釈尊が与えて下さった南無妙法蓮華経のお題目をありがたく頂戴することによって、本心を恢復(かいふく)し、この日月と蓮華の世界に蘇生させて頂くのであります。
「日蓮また月と華のごとくなり。」
大聖人の「日蓮」の由来も、この法華経の精神を引き継ぐ仏使(ぶっし)として生きる誓願に基づくものであります。

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